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糖尿病予備軍と診断されたら?専門医が解説

検診で血糖値が高めと言われた方、暴飲暴食をしている方、若いときより一回りも二回りも太ってしまった方、そんな人は糖尿病予備軍かもしれません。
予備軍だからといって放っておいてはやがて本物の糖尿病になってしまい、心臓や脳の血管に重大な事故を起こしてしまうかもしれません。






糖尿病予備軍とは?

糖尿病予備軍とはどういう状態でしょう?
そもそも糖尿病は、空腹時血糖値やHbA1cの数値で診断しますが、これが正常よりは高いものの糖尿病の基準よりは下、という方が糖尿病予備軍となります。
より正確には境界型糖尿病といいます。シンプルに、あと一歩で糖尿病と考えて差し支えないでしょう。

日本の人口は減少傾向であるのに、糖尿病と糖尿病予備軍の人数は増加の一途を辿っていて、それぞれ1000万人以上いるとされています。決して珍しいものではありません。






糖尿病予備軍の原因

糖尿病予備軍は糖尿病と同様、血液中のブドウ糖、すなわち血糖値が高い状態です。
血糖はインスリンという膵臓から分泌されるホルモンで調整されていますが、何らかの理由でインスリンの分泌が減った状態、もしくはインスリンが効きにくくなってしまう状態になると、血糖値が上がります。
インスリンの働きが弱まってしまう代表的な原因としては遺伝などの体質、食事や運動など生活習慣、肥満があります。






原因1:体質

1つ目は体質です。糖尿病は程度の差こそあれ、遺伝する病気です。
食生活も節制し、太ってもいないのに糖尿病の人もいます。こういった人は食事メニューを見直し、運動習慣をつけても、なかなか数値が改善しないことがあります。






原因2:生活習慣

2つ目は食事や運動などの生活習慣です。
糖尿病というだけあって、甘いものが原因と思われがちですが、おやつや甘いものだけが原因ではありません。何をどの時間に食べるかが重要ですので、間食を控え、食べるものを見直すことが重要です。
次に運動です。日々の運動量が少ないと、ブドウ糖が使用されず、血糖値が上がりやすい状態になってしまいます。また、内臓脂肪はインスリンの働きを低下させることも知られています。






原因3:肥満

3つ目は肥満です。糖尿病の人は8割が肥満か、過去に肥満の時期があった人と言われます。肥満はインスリンの効果を弱めてしまい、結果血糖値の上昇につながります。






糖尿病予備軍の予防

暴飲暴食が多い方、肥満の方、高血圧やコレステロールが高いなど他の生活習慣病をお持ちの方は要注意です。
糖尿病予備軍と診断されなくても、将来的にそうなってしまう可能性があります。現在の食事メニューを見直し、運動習慣を作ることから始めましょう。






糖尿病予備軍と診断されたら

糖尿病予備軍と診断されたら、放置してはいけません。
糖尿病は全身の血管を痛めつけ、自覚症状のないまま突然心臓や脳の血管の大事故を引き起こすことがあります。
大きな後遺症を負ったり、場合によっては生命に関わることもあります。予備軍から糖尿病にならないようにすることが何よりも大切です。
そのためにはインスリンの効果を弱めてしまう要素を排除する行動をとりましょう。繰り返しになりますが、それはすなわち食生活の見直し、運動、肥満解消です。






糖尿病予備軍の治療法

薬を使用すればある程度血糖を下げることができますが、糖尿病予備軍の治療は意識改革と行動変容です。

まず食事。摂取カロリーを抑えましょう。それにより内臓脂肪や体重が減少し、インスリンの効きにくさが改善します。
また、糖尿病予備軍だからといって、食べてはいけないものは特にありません。ただし、摂取後急激に血糖値を上げてしまうものは良いとはいえません。
例えば果物に含まれるブドウ糖はデンプンなどとは違ってすぐに血糖上昇を引き起こします。ジュースなどは控えましょう。


次に運動。運動習慣がない人がいきなりハードなトレーニングを始めても、続かないことが多いです。
脂肪を燃やし筋肉量を増やす無酸素運動が有効ですが、普段運動習慣がない人は、まず歩くことから始めてみましょう。






当院での治療方針

仕事の時間、食事のタイミング、好きな食べ物など、人それぞれ生活スタイルは異なります。
当院では糖尿病予備軍と診断された人には、一人一人の生活に寄り添った治療を提案してまいります。
家族や友人、周りの大切な人のため、自分のため、重大な心血管事故を予防しましょう。






おわりに

ここでは糖尿病予備軍についてみてきました。健診結果などでお悩みの方は是非ご相談にいらしてみてください。






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