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最終更新日 2023.7.19

糖尿病予備軍と診断されたら?江戸川区の内科専門医が解説



糖尿病予備軍と診断されたら? | 江戸川区の内科専門医が解説 | アンカークリニック船堀

検診で血糖値が高めと言われた方、暴飲暴食をしている方、若いときより一回りも二回りも太ってしまった方、そんな人は糖尿病予備軍かもしれません。
予備軍だからといって放っておいてはやがて本物の糖尿病になってしまい、心臓や脳の血管に重大な事故を起こしてしまうかもしれません。







糖尿病予備軍とは?

糖尿病予備軍とはどういう状態でしょう?
そもそも糖尿病は、空腹時血糖値やHbA1cの数値で診断しますが、これが正常よりは高いものの糖尿病の基準よりは下、という方が糖尿病予備軍となります。
より正確には境界型糖尿病といいます。シンプルに、あと一歩で糖尿病と考えて差し支えないでしょう。

日本の人口は減少傾向であるのに、糖尿病と糖尿病予備軍の人数は増加の一途を辿っていて、それぞれ1000万人以上いるとされています。決して珍しいものではありません。



糖尿病予備軍の原因

糖尿病予備軍は糖尿病と同様、血液中のブドウ糖、すなわち血糖値が高い状態です。
血糖はインスリンという膵臓から分泌されるホルモンで調整されていますが、何らかの理由でインスリンの分泌が減った状態、もしくはインスリンが効きにくくなってしまう状態になると、血糖値が上がります。
インスリンの働きが弱まってしまう代表的な原因としては遺伝などの体質、食事や運動など生活習慣、肥満があります。



糖尿病予備軍の原因1:体質

1つ目は体質です。糖尿病は程度の差こそあれ、遺伝する病気です。
食生活も節制し、太ってもいないのに糖尿病の人もいます。こういった人は食事メニューを見直し、運動習慣をつけても、なかなか数値が改善しないことがあります。



糖尿病予備軍の原因2:生活習慣

2つ目は食事や運動などの生活習慣です。
糖尿病というだけあって、甘いものが原因と思われがちですが、おやつや甘いものだけが原因ではありません。何をどの時間に食べるかが重要ですので、間食を控え、食べるものを見直すことが重要です。
次に運動です。日々の運動量が少ないと、ブドウ糖が使用されず、血糖値が上がりやすい状態になってしまいます。また、内臓脂肪はインスリンの働きを低下させることも知られています。



糖尿病予備軍の原因3:肥満

3つ目は肥満です。糖尿病の人は8割が肥満か、過去に肥満の時期があった人と言われます。肥満はインスリンの効果を弱めてしまい、結果血糖値の上昇につながります。



糖尿病と糖尿病予備軍の違いは?

ここまで糖尿病予備軍について解説してきましたが、糖尿病とはどう違うのかを説明します。 糖尿病は、空腹時の血糖値が126mg/dL以上、または食後2時間後の血糖値が200mg/dL以上の場合に診断されます。
一方、糖尿病予備軍は、空腹時の血糖値が100mg/dL以上、または食後2時間後の血糖値が140mg/dL以上で、糖尿病と診断される基準には達していない状態 です。
糖尿病予備軍の方は糖尿病になるリスクがかなり高く、生活習慣の改善や適切な医療管理を行うことが重要です。
定期的に血糖値を測定し、血糖値のコントロールに努めなければいけません。また、適切な食事や運動、禁煙などの生活習慣改善も必要です。



糖尿病の症状とは

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病の2つの種類がありますが、一般的に以下のような症状が見られます。


1.頻尿や多飲
2.疲れやだるさ
3.食欲不振
4.体重減少
5.視力の低下
6.傷口が治りにくくなる
7.足のしびれや痛み


これらの症状が現れる場合は糖尿病の可能性があるため、医師に相談することが重要です。
また、糖尿病は検査を行わないとわからない場合もありますので、定期的な健康診断を受けることが大切です。



糖尿病のチェックリストを紹介

次に何を指として糖尿病が判断されるのかわからないという方のために、糖尿病のチェックリストを紹介します。
このチェックリストは、糖尿病の早期発見や管理を目的として、定期的に受けるべき健康検診の項目のことを指します。
糖尿病予備軍に関しても、糖尿病の手前ということで同じ項目で判断できます。
糖尿病について不安を感じている方は、検診の際にこれらの項目を重視してみましょう。



1.血糖値の測定

糖尿病の診断には、血糖値の測定が必要です。高血糖が続くと、身体の各部位に悪影響を与えるため、早期に発見することが大切です。



2.尿糖検査

尿中に糖が出る場合があるため、尿糖検査も行われます。



3.糖化ヘモグロビンの測定

糖尿病が長期化すると、赤血球内のヘモグロビンに糖が付着して糖化ヘモグロビンとなります。糖化ヘモグロビンの値は、数か月前からの血糖コントロール状況を示す指標となります。



4.視力検査

糖尿病は網膜症の原因になることがあるため、定期的に視力検査を受けることが推奨されます。



5.血圧測定

高血圧は糖尿病の進行を促進する要因となるため、血圧測定も重要なチェックリストの1つです。



6.脂質代謝異常のチェック

糖尿病患者は、脂質代謝異常を引き起こすことがあります。血液検査によって、コレステロールや中性脂肪の濃度を測定し、異常があれば対策を講じます。



糖尿病予備軍の治療法と予防法

最後に糖尿病予備軍と診断された後の治療法や予防法について解説します。



糖尿病予備軍と診断されたら

糖尿病予備軍と診断されたら、放置してはいけません。
糖尿病は全身の血管を痛めつけ、自覚症状のないまま突然心臓や脳の血管の大事故を引き起こすことがあります。
大きな後遺症を負ったり、場合によっては生命に関わることもあります。予備軍から糖尿病にならないようにすることが何よりも大切です。
そのためにはインスリンの効果を弱めてしまう要素を排除する行動をとりましょう。繰り返しになりますが、それはすなわち食生活の見直し、運動、肥満解消です。



糖尿病予備軍の治療法

薬を使用すればある程度血糖を下げることができますが、糖尿病予備軍の治療に必要なことは、意識改革と行動変容です。

糖尿病予備軍の治療法1:食事

まずは食事です。摂取カロリーを抑えましょう。それにより内臓脂肪や体重が減少し、インスリンの効きにくさが改善します。
また、糖尿病予備軍だからといって、食べてはいけないものは特にありません。ただし、摂取後急激に血糖値を上げてしまうものは良いとはいえません。
例えば果物に含まれるブドウ糖はデンプンなどとは違ってすぐに血糖上昇を引き起こします。ジュースなどは控えましょう。

糖尿病予備軍の治療法1:運動

次に運動です。運動習慣がない人がいきなりハードなトレーニングを始めても、続かないことが多いです。
脂肪を燃やし筋肉量を増やす無酸素運動が有効ですが、普段運動習慣がない人は、まず歩くことから始めてみましょう。

 

糖尿病予備軍の予防法

暴飲暴食が多い方、肥満の方、高血圧やコレステロールが高いなど他の生活習慣病をお持ちの方は要注意です。
糖尿病予備軍と診断されなくても、将来的にそうなってしまう可能性があります。現在の食事メニューを見直し、運動習慣を作ることから始めましょう。



当院での治療方針

仕事の時間、食事のタイミング、好きな食べ物など、人それぞれ生活スタイルは異なります。
当院では糖尿病予備軍と診断された人には、一人一人の生活に寄り添った治療を提案してまいります。
家族や友人、周りの大切な人のため、自分のため、重大な心血管事故を予防しましょう。
当院は月曜から土曜にかけて22:00まで受付を行っておりますので、急に具合が悪くなったり、お仕事帰りだったりしても対応が可能です。





おわりに

今回は糖尿病予備軍について、詳しくまとめてみました。江戸川区や船堀付近にお住まいで、糖尿病についてお悩みの方は、是非一度ご相談にいらしてみてください。



記事監修者

アンカークリニック船堀 内科医

宮崎 紀樹

循環器内科、救命救急センターでの勤務を経て、アンカークリニックを開院。 東京都区東部の医療課題の解決をミッションとして日々、患者様と接している。

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