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転倒して足に傷がある、カッターで指を切った!いわゆる挫創とその対応について船堀の整形外科医が解説


挫創について船堀の整形外科医が解説します。

元気いっぱいなお子さんがもし転んでけがをしたとき、どういった対応をすれば良いのかと考えてしまったり、「このくらいのケガでクリニックに行っていいのか」と悩まれる親御さんはたくさんいるかと思います。 

挫創(ざそう)とは、転倒したりぶつけたりしてできた傷のことです。他にもカッターなどで切った傷も入ります。
簡単にいうと、皮膚に傷がついて血が出ていることです。

血が出るとつい焦ってしまいますが、傷を負ってからの素早い処置が重要です。今回、この記事では、挫創とはどんな傷のことを指すのか、原因にはどのようなものがあるのか、必要な対応について解説します。


挫創とは?

挫創は傷のひとつで、転んで地面や物にぶつけて負った傷のことをいいます。他にも切創(せっそう)や裂創(れっそう)、割創(かっそう)など傷といっても多くの種類があります。
切創とは鋭利な刃物でスパッと切れた傷、裂創はぶつけた皮膚が裂けるようにして負った傷、割創はぱっくり皮膚が割れてしまってできた傷です。厳格な種類分けは医療従事者でも難しいのですが、処置方法を決めるにあたってはとても重要なことです。

傷なので当然痛みや出血を伴います。太めの血管が傷つけば出血量が多くなりますし、神経が傷つけばしびれを伴ったりします。
また、傷口からバイ菌(細菌)が感染すると時間をおいて傷口周辺が赤く腫れたり、膿を出したりすることもあります。


挫創の原因とは?

転倒や事故、台所仕事、スポーツ、何かにぶつかる等、日常生活中の鈍的外力により強い力で皮膚が圧迫されることが原因となります。
鈍的外力とは、すなわち打撃・打撲などのことで、鋭利な刃物や尖った物による傷とは区別されます。
挫傷も同じ原因であるため似ていますが、挫創が挫傷と異なるのは皮膚に傷があるという点です。


挫創に必要な対応

挫創ができてしまった時にすべきことは、とにかく早く洗って受診することです。
なぜなら、挫創ができてしまった後に放っておくと、細菌感染を起こしてしまう恐れがあります。 

まずは患部を十分に洗浄し、清潔な状態で傷口を保護することが重要です。
軽度であっても、感染症予防の観点などから、すみやかに外科系の診療科(整形外科、外科、形成外科など)のある医療機関を受診することをおすすめします。傷をきれいに治すという点でも、はじめの治療(初期治療)はとても大切です。

消毒液で洗浄する方もいらっしゃいますが、これは×。
水道水か生理食塩水で洗うことをすすめています。

痛みがひどくなる、患部が熱をもつ・腫れるといった症状が出た時は特に注意が必要です。止血をしっかりして病院での治療を必ず受けましょう。熱を持ったり腫れるのは傷を負ってから30分〜1時間以上経ってからのことが多いです。

挫創ができてしまった時、傷が軽度の場合と重度の場合で必要な対応が異なることがあります。それぞれの場合について、次で説明しているように対応して下さい。

挫創に必要な対応

まずは感染症を予防するために、傷口を綺麗に石鹸で洗浄します。
砂利などの異物は徹底的に取り除きます。
その後清潔なガーゼ・ハンカチ・シーツなどを直接傷口に当てて、手のひらで圧迫し止血します。
脱脂綿やティッシュペーパーは、傷口に貼り付いて繊維が残ってしまう恐れがあるためおすすめできません。

その後、消毒液は不要です。痛みがある場合には、傷口を洗浄した後、痛みを和らげるために消炎鎮痛剤を使う場合もあります。
傷が浅い場合の治療はこれで十分で、時間の経過に従って傷口はふさがってきて、徐々に治っていきます。

ラップを活用してもよい

浅い傷、特に出血がほとんどないような傷では、ラップを活用する方法があります。
ラップを傷より大きめに切り、白色ワセリンを塗り、傷に当ててテープで固定します。
ラップでぐるぐる巻きにしたり、上から包帯を巻いたりして固定しても良いです。
取り替える際には傷口周囲の皮膚を十分に洗って、汗や垢やワセリンをきれいに落としましょう。ラップの中に出血がたまってしまう時や傷から出てくる液体の量が多い場合はこの方法はおすすめできません。

重度の場合(白や黄色の脂肪や筋肉が見えている傷)

重度の場合であっても基本的にはまずは洗浄することが重要です。
しかし、洗うのが怖い・これを洗っていいのかと感じる場合はそのままの受診でも大丈夫です。 

洗浄後は、軽度の場合と同様に止血します。出血がひどい場合も、傷口の上にガーゼを当て、上からしっかりと、強く圧迫します。手足であれば、心臓より高い位置を保つと止血しやすいかもしれません。
輪ゴムで縛るといった止血方法は、循環障害を起こす恐れがあるため避けるようにしてください。
また、腫れが強い場合などは傷口の処置のあと、ビニール袋に氷をいれ、タオルでくるんで患部を氷冷すると、腫れや痛みの軽減を図ることができます(RICE(らいす)処置といいます)。


傷が深い場合、受診後損傷の程度によっては縫合処置されることもあります。
また、傷の汚染状況や本人の予防接種状況によっては破傷風予防の注射や抗生剤が必要となる場合もあります。


アンカークリニック船堀の治療方針

当院では、傷口だけでなく、なぜ傷を負ったのかお話を伺います。その上で、傷口や内部の筋肉、血管、神経、骨に影響があるか調べ、損傷程度を特定します。その際必要に応じてレントゲン検査を行います。最後に洗浄や縫合処置が必要か判断し、必要があれば処置を行います。


船堀で挫創を負ったら、アンカークリニック船堀へ

お子様がケガ(挫創)を負われたら(もちろん大人も)、早めに患部を洗うようにしましょう。
素早い対応がその後の処置が変わってきます。

この程度でクリニックに行ってもいいのかな?と悩んでいる方はぜひ当クリニックにお越しください。

 

記事監修者

アンカークリニック船堀 整形外科医

藤井 達也

習志野第一病院、千葉医療センター、成田赤十字病院などの勤務を経て、アンカークリニックを開院。痛みの原因に寄り添い、船堀の数少ない整形外科として活躍している。

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