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高血圧の症状とその対策について船堀の内科医が解説

高血圧について船堀の内科医が解説します

高血圧は、知らない人を探すのが難しいくらいありふれた病気の名前です。
テレビCMでも「血圧が高めの方」向けの商品を多数見かけますし、関心が高いことが伺えます。

 

実際、我が国における高血圧患者の数は実に4300万人に及ぶとも言われています。国民病といえるでしょう。

 

突然ですが、そもそも血圧とはなんでしょう。高いと何がいけないのでしょう。いざ聞かれたとき、きちんと説明できるでしょうか。

 

「医者でもないしそんなの知らないよ」と思うかもしれませんが、これだけの国民が抱えている病気です。
これを読んでいるあなたや、周りにいるあなたの大事な人にとっては他人事といえないかもしれません。

 

ここでは血圧とは何か、高血圧とはどういう病気なのか、その原因はなんなのか。
さらに高血圧を指摘された人はどうすればいいのかについて、アンカークリニック船堀の宮﨑紀樹が解説します。






高血圧とは?

冒頭でも触れましたが、そもそも血圧とは動脈を流れる血液が血管を押す圧力です。
ホースを流れる水で考えると、ホースの硬さや太さ、水の流量が一定であれば圧力も一定のはずです。

 

しかし動脈血管ではそうなりません。血管の硬さや太さは人によって異なりますし、心臓の拍動の影響で血液の流量も一定ではありません。






血圧の「上」と「下」とは?

血圧に「上」と「下」があることはよく知られています。上が130、下が80といった具合です。
心臓は収縮と拡張を繰り返しており、収縮する際に動脈を通じて全身に血液を送ります。心臓が収縮するとき動脈の血液量は増え、血圧が上がります。心臓が拡張するときは逆に血圧が下がります。

 

心臓が1分間に60回脈を打つと仮定すると、収縮と拡張が1分間に60回行われるので、血圧が上がって下がってを60回繰り返すことになります。

 

連続的に圧力が変化するその中で、最も高い数値が「最高血圧(収縮期血圧)」、最も低い血圧が「最低血圧(拡張期血圧)」と考えて差し支えありません。
前者が「上」の血圧、後者が「下」の血圧にあたります。






高血圧の場合は?

高血圧症とは、安静時の血圧で最高血圧140mmgH以上、または最低血圧90mmHg以上の状態を指します。
上が140以上か下が90以上だと高血圧、と考えていいと思います。

 

ただし、一度測定した血圧が高いからといって、高血圧症とするのは早計です。
基本的に血圧は常に一定の値を取るものではないので、運動時や興奮時などは最高血圧も最低血圧も上昇します。

 

激しい運動直後の人を捕まえて血圧を測定し、それが高かったからといっても高血圧症とはなりません。
一時的に血圧が高いものは高血圧症とは呼ばず、安静時も常に高いものを高血圧症と呼びます。

 

もちろん、安静時でも高い場合は内科や循環器内科へ相談しましょう。






高血圧の症状とは?

高血圧症は基本的に症状がない病気です。
稀に高血圧性脳症といって、急激な血圧上昇が原因で頭痛や意識障害、痙攣などを起こすこともありますが、「頭が重い」とか「ちょっと頭痛が」というレベルの重症感ではありません。

 

アンカークリニック船堀でも「血圧が高くて頭痛やめまいがする」と訴えて内科や循環器内科を受診する方がいらっしゃいますが、血圧の高さが原因で起きていることは実はそんなにありません。

 

これらは血圧と関係なく出現し、その結果として血圧が上がっていることがほとんどです。

 

つまり、 「血圧が上がる」→「頭痛がする」
ではなく、
「頭痛がする」→「血圧が上がる」
ということです。血圧の上昇は原因ではなく結果、ともいえます。

 

頭痛に限らず体がしんどいときは血圧が上がる傾向にあるので、血圧が高いせいで症状が起こっている、と安易に考えない方がいいです。
では、症状もないのに血圧を適切にコントロールしなくてはいけない理由はなんでしょうか。






重大な病気を起こさないようにするため

高血圧の状態は血管に動脈硬化を引き起こします。
全身のあらゆる血管に動脈硬化が起こることで、血管の多い臓器を中心として臓器障害を起こします。

 

脳、腎臓、網膜などはその代表的なもので、長年の高血圧により様々な障害が生じます。
さらに脳や心臓の大きな血管に事故が起こると、脳卒中や心筋梗塞を引き起こし、場合によっては命に関わるような事態になることもあります。

 

仮にそうでなくとも、著しく心機能が低下したり、体に麻痺が残ったりするなど、大きなダメージを残してしまうこともしばしばです。

 

というわけで血圧を適切にコントロールする目的というのは、重大な脳や心臓の事故を起こさず、また高血圧による臓器障害が生じないように予防することといえます。






高血圧の原因

高血圧には本態性高血圧と二次性高血圧があります。
二次性高血圧というのは、腎臓や腎臓の血管、ホルモンを分泌する臓器の異常などを原因として、その結果血圧が異常に高くなっている病気のことです。

 

それ以外を本態性高血圧と呼びますが、ほとんどがこちらなので、ここから先は本態性高血圧について説明します。

 

本態性高血圧は上に述べたような血圧を上げる特定の原因がなく、遺伝や元々の体質を背景に、塩分過剰摂取や食べ過ぎなどの生活習慣が加わって起こる病気です。
血圧を上げる代表的なものはこちらです。

 

血圧を上げる原因

・なんともしようがないもの
加齢、遺伝による体質、他の動脈硬化を起こす病気、寒暖差(暖かいところから急に寒いところへ行くとき)
・頑張れば取り除けるもの
塩分過剰、ストレス、肥満、運動不足、過度のアルコール、睡眠不足

 

これらの中から、頑張れば取り除ける生活習慣を改善し、それでも目標血圧に達しない場合には薬物治療を行います。






高血圧のセルフケア

まずは家庭で血圧を測るようにしましょう

血圧が高め、あるいは健康診断で高血圧症の結果が出た人は、まず家庭で測定をするようにしましょう。
医療機関で測る血圧は通常より高めに出る人が多く、家庭での血圧の方が安定しています。

 

そのため最近では家庭血圧が重視されています。血圧測定器はホームセンターなどで手に入ります。
この先の健康のことを考えると、そう高い買い物ではないはずですので、ぜひ血圧測定と記録の習慣をつけてほしいと思います。

 

朝は起床後1時間以内かつ朝食前、晩は就寝前に測定しましょう。測定を忘れる日や、忙しくて暇がないときもあるでしょうが、忘れた次の日に測定すれば問題ありません。
大切なことは長い目で見て、測定を続けていくことです。






減塩と減量をしましょう

生活面では減塩と減量です。食事を見直し、運動習慣をつけることが重要です。減塩の食事は最初のうちは味が薄いと感じるかと思います。

 

少ない塩分でなるべく満足を得るアイデアとしては、減塩の味噌や醤油を用いる、出汁を強めに効かせる、お酢や香辛料を多く使う、漬物や汁物を減らす、インスタント食品は避ける、などがあるので参考にしてください。






高血圧の治療法

高血圧症と診断されたら、まず生活習慣の見直しを指導します。 先ほども述べた通り減塩と減量が基本ですので、食事と運動習慣を中心に見直します。

 

それでも目標血圧に到達しない場合、薬物治療を行うのが一般的です。ちなみに目標血圧は年齢、他の生活習慣病の有無、心臓や脳の持病の有無などで変わります。
自分の血圧の目標値を知っておくことは、血圧の管理上大変重要です。

 

よく「薬を始めると一生飲まないといけなくなる」から飲みたくない、という話を聞きます。
薬を開始すると「高血圧症」という病気になり、飲まなければ病気ではない、という解釈をしている方が時々いらっしゃいますが、飲んでも飲まなくても高血圧症という病気であることに変わりはありません。

 

飲むよう勧められたのであれば、すでに高血圧症という病気です。気持ちは分かりますが、投薬を開始した方がいいでしょう。
ちなみに生活習慣の改善や減量などで血圧の薬を中止できるケースもしばしばあるので、お気軽にご相談ください。






アンカークリニック船堀の治療方針

アンカークリニック船堀では、まず皆様のお話を聞き、治療すべき高血圧がどうか見極めます。
そして家庭で血圧を記録してもらい、持病の有無などと照らし合わせて目標血圧を共有し、治療を行います。

 

血圧の数値や合併症の有無によりますが、基本的に治療は運動食事などの生活習慣改善から開始し、必要時に薬物治療を追加していきます。

 

二次性高血圧のスクリーニング検査、合併症や高血圧による臓器障害の有無の検索は採血、レントゲン、心電図、超音波検査などを組み合わせて行うことが可能です。
血圧が高めだという方、健康診断で高血圧の指摘があった方はお気軽にご相談下さい。






船堀で高血圧になったら、アンカークリニック船堀へ

ここまで読んでいただきありがとうございました。
高血圧は自覚症状が出にくいにもかかわらず、放っておくと人生を大きく変えてしまうような重篤な疾患につながる恐い病気です。

 

血圧が高いと気になっている方、健康診断で指摘された方はお気軽にアンカークリニック船堀に相談にきてください。






 

記事監修者

アンカークリニック船堀 内科医

宮崎 紀樹

循環器内科、救命救急センターでの勤務を経て、アンカークリニックを開院。 東京都区東部の医療課題の解決をミッションとして日々、患者様と接している。

循環器内科、救命救急センターでの勤務を経て、アンカークリニックを開院。 東京都区東部の医療課題の解決をミッションとして日々、患者様と接している。

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