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【船堀】ヘルニアの予防・セルフケアを整形外科医が解説

ヘルニアについて船堀の整形外科医が解説します

いきなりの腰痛、ぎっくり腰、もしかして「ヘルニア?」と思ったことはありませんか?
医学的には半分正解ですが半分違います。

ここでは、腰椎椎間板ヘルニアに関連する、症状(坐骨神経痛含む)、症状を引き起こす原因、予防、セルフケア、手術を含めた治療法について、アンカークリニック船堀 整形外科の藤井 達也が解説します。






ヘルニアとは?

腰の痛みは一生のうち3人に2人が経験する症状です。その中でも比較的若い人に多い腰痛の原因として「ヘルニア」があります。

ヘルニアとは「脱出する」「とび出す」などの意味の言葉です。
腰でいうと「腰椎椎間板ヘルニア」というように何がヘルニア、とび出しているのかで病名がつきます。

ここで出てきた椎間板は腰の骨と骨の間にあるクッション材のようなもので、硬い殻の中にゼリーのようなものがつまった構造をしています。
この殻に亀裂が入り、中のゼリーがとび出すことを腰椎椎間板ヘルニアといいます。






腰椎椎間板ヘルニアの症状とは?

腰椎椎間板ヘルニアの典型的な症状

●前屈みになった瞬間に走る腰痛

●腰痛が出て数日してからの足(太ももやすね)の痛みやしびれ


この2つです。それぞれ見ていきましょう。






腰痛が出て数日してからの足(太ももやすね)の痛みやしびれ

腰の痛みは前屈みになった時や、ふと体の前方に体重がかかった時に突然起きることが多いです。
例えば、洗面台で顔を洗おうとした時、椅子にすわって落ちたものを拾おうとした時、ふとんから起き上がった時などです。

突然腰の痛みに襲われるので、「ぎっくり腰」と思い、整骨院などに行かれる方もおられるのではないでしょうか。






前屈みになった瞬間に走る腰痛

腰椎椎間板ヘルニアの典型的な症状はこれで終わりません。
腰の痛み出てから数日後、今度は片方の足、特に臀部(おしり)のところからふとももの外側にかけて痛みや違和感、しびれなどの症状が出てきます。医学的には下肢症状(かししょうじょう)といいます。

このように前屈みで突然起きた腰痛のあと、数日して片側の足の症状が出てくるのが典型的な腰椎椎間板ヘルニアの症状です。
もちろん個人差がありますので、腰痛と足の痛みが同時に出たり、足の痛みだけで発症する人もいます。

また、稀ですが、足の症状が悪化すると痛い方の足がつまずきやすくなったり、足に力が入りづらいという症状が起きることもあります。
こういった場合は手術を考えることもあります(詳しくは治療法のところで解説します)。






腰椎椎間板ヘルニアの原因

腰椎椎間板ヘルニアがなぜ起きるのか、ここでは腰椎椎間板ヘルニアによって腰痛と、足の痛みが起こる原因(メカニズム)について解説します。

腰椎椎間板ヘルニアの原因は、

原因1:椎間板そのものの不具合
原因2:椎間板の殻をやぶって中身が出た

この2つです。
椎間板は、骨と骨の間にあるクッション材のようなもので、硬い殻(医学的には線維輪)の中にゼリーのようなもの(医学的には髄核)がつまった構造をしています。

病気のイメージですが、この硬い殻に亀裂が入ったり、ゼリーの水分がなくなってクッション性が変化したりして椎間板そのものの不具合が起きてきます。

また、殻に入った亀裂から中のゼリーがとび出せば椎間板ヘルニアという病気というわけです。






腰椎椎間板ヘルニアの原因1:椎間板そのものの不具合

1つ目は椎間板そのものの不具合です。これが腰痛を引き起こします。

椎間板は背骨にかかった負荷を分散し背骨と一緒に全体で負荷を受ける働きをしています。
しかし、無理な体勢、例えば前屈みになると椎間板にかかる負荷は通常の3倍にもなります。

椅子に座ったまま床に落ちたものを拾おうとすると3倍以上の負荷がかかります。
そうなると椎間板にかかる圧力を分散しきれなくなり、椎間板の殻に亀裂が入ったり不具合が起こり腰痛を引き起こします。






腰椎椎間板ヘルニアの原因2:椎間板の殻をやぶって中身がとび出る

2つ目は椎間板の殻をやぶって中身が出ることです。

これは足の痛みを引き起こします。
椎間板のすぐ後ろには頭から足にいく神経の束があります。椎間板から中身のゼリーがとび出ると神経を直撃してしまうのです。

そして圧迫された神経が担当する足の範囲に痛みやしびれが出現します。
例えば、第5腰椎の神経が圧迫されると、臀部(おしり)からふとももの外側、膝から下の外側に痛みやしびれが出ます。

ひどいと外くるぶし周辺から足の親指にかけても症状が出ることがあります。






腰椎椎間板ヘルニアの予防

腰椎椎間板ヘルニアになる原因は椎間板への過剰な負荷です。
これらは特に前屈みになったとき椎間板の前の方に力が加わり、後ろの方に圧が逃げるような負荷がかかる場合に不具合を引き起こされます。

そうならないために、次の2つのことが重要です。
●背骨を前に倒す動作を避ける
●腹筋背筋を含めた体幹の筋肉を鍛える

特に予防として重要なのは1つ目の、背骨を前に倒す動作を避けることです。
背骨を倒すと椎間板にかかる負荷が通常の2-3倍になってしまいます。したがって、なるべく背骨をまっすぐ天井(空)に向けた状態で過ごしましょう。

仕事で何かを持ち上げたりする動作があるなら、背骨を倒すことなくなるべく膝をつき、背骨を立てたまま荷物を体に寄せて持ち上げるなどの工夫が必要です。

しかし、この背骨を立てて作業するのは体幹の筋力が必要です。

特に背筋、腹筋などの体幹を支える筋力が重要です。
ただ、日常生活の中では身体の前側の筋肉を主に使い、背筋より強くなっていることが多いので、バランスをとるため筋トレできる方は「背筋:腹筋=2:1」くらいの割合で鍛えましょう!






腰椎椎間板ヘルニアのセルフケア

もし腰椎椎間板ヘルニアと診断されたら、なるべくいつも通りの生活を送りましょう。
なぜなら、身体を使わず寝ているだけだと、腰周辺の筋肉や背中の筋肉が縮んで硬くなってしまい、また別の痛みを引き起こす可能性があるからです。

ヘルニアと診断されたからといってベッドで寝ていても痛みの改善にはつながりません。多少の痛みがあってもなるべく普段通りの生活を送りましょう。

しかし、原因が仕事での重い荷物の持つことだったり、背骨を倒して行う作業の場合はそのような動作を避ける必要があります。






腰椎椎間板ヘルニアの治療法

腰椎椎間板ヘルニアは3ヶ月以内に自然に治る人が約80%と言われています。
特に原因の2つ目で出てきた、椎間板の中身が外に出てしまうようなタイプでは、MRIを撮影すると数ヶ月後にはとび出したゼリーがなくなっていることもあります。

この、腰椎椎間板ヘルニアは自然に治る可能性が高いという前提で、治療方針は大きく2つです。

治療方針

●症状がよくなるまでの間、痛みをコントロールする(内服や外用、ブロック注射)

●症状が悪化し日常生活に支障が出ていたり、足の力が抜けるなどの症状が出てくる時は手術検討


内服ではいわゆる消炎鎮痛剤や解熱鎮痛薬を使用します。
外用薬を合わせて使うと効果的な場合もありますが痛みが強い場合は、さらに別の種類の鎮痛薬も考えます。

ブロック注射はいわゆる筋肉に対して行うものではなく、仙骨裂孔硬膜外ブロックや神経根ブロック注射です。

これらを組み合わせても痛みがおさまらず、日常生活が送れない場合、例えば痛みのため寝られないなどの症状がある時や、足がつまずきやすくなったり、足の力が抜けて転ぶなどの症状がある時は、手術治療も考えられます。

今は内視鏡を使用した手術もあり、傷が小さく入院期間も短くすむ場合もありますので、担当医から適切なアドバイスをもらうようにしましょう。






アンカークリニック船堀での治療方針

アンカークリニック船堀 整形外科では、痛みの治療を大事に診療しています。
診断も大事ですが、とにかく痛みをおさえて日常生活を維持することが重要です。

持病があり使えない薬などがある方もいらっしゃいますが、できる限り痛みが軽減するよう相談しながら進める形です。
内服や外用薬で痛みがおさまらない場合は、仙骨裂孔硬膜外ブロック注射も検討します。






船堀で痛みを感じたら、アンカークリニック船堀へ!

ここまで読んでいただきありがとうございました。アンカークリニック船堀 整形外科の藤井 達也です。

この記事では「腰椎椎間板ヘルニア」について解説してきました。大切なのは予防です。
日々の生活や仕事の中に、背骨を倒して行っていることはありませんか?

なるべく背骨を倒さないことと、たとえ倒しても支えられる体幹の筋肉が重要です。
もし腰痛や足の痛みが出てしまったら、アンカークリニック船堀へ相談にいらしてみてください。






参考文献

参考文献1
参考文献2
参考文献3





記事監修者

アンカークリニック船堀 整形外科医

藤井 達也

習志野第一病院、千葉医療センター、成田赤十字病院などの勤務を経て、アンカークリニックを開院。痛みの原因に寄り添い、船堀の数少ない整形外科として活躍している。

習志野第一病院、千葉医療センター、成田赤十字病院などの勤務を経て、アンカークリニックを開院。痛みの原因に寄り添い、船堀の数少ない整形外科として活躍している。






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